子育てをしていたら一度は経験する、赤ちゃんの「夜泣き」。
成長過程のひとつとはいえ、多くのママさん・パパさんは赤ちゃんの「夜泣き」に悩まされているのではないでしょうか。
そこで今回は、赤ちゃんの「夜泣き」について詳しく説明していきたいと思います!
そもそも「夜泣き」ってなに?
夜泣きとは?
「夜泣き」とは、赤ちゃんをあやしたり、授乳したりなど、何をしても泣き止まない、特に夜の間に原因不明の「泣き」が起こることを「夜泣き」といいます。
空腹や、暑い・寒いなどの不快感が原因で夜に泣いていると考えられるのであれば、それは「夜泣き」とはいわないと言われています。
夜泣きはいつからいつまで続くの?
夜泣きの時期はいつからいつまで?
多くの赤ちゃんは、自我が芽生えた生後4ヶ月~2歳過ぎまでに「夜泣き」がおこるといわれています。
赤ちゃんにはそれぞれ個性があるように、2歳過ぎても夜泣きが続いている赤ちゃんや、逆にほとんど夜泣きがなかったという赤ちゃんもいるようです。
新生児が夜に泣くのは「夜泣き」っていうの?
新生児が夜に泣くのは「夜泣き」ではない
生後4ヶ月未満でも夜に泣くことはよくあるかとは思いますが、生後4ヶ月未満と生後4ヶ月以上で「泣く」原因は異なり、生後4ヶ月未満は厳密な「夜泣き」の定義には当てはまらないといわれています。
生後4か月未満の赤ちゃんは、泣くことにより、体の不快感などを知らせているのだと考えられています。
それぞれの月齢ごとによる「夜泣き」の原因はなに?
「夜泣き」の原因はなに?
それぞれの月齢ごとによる、「夜泣き」の原因を詳しくみていきましょう!
生後4ヶ月~6ヶ月
この時期になると、赤ちゃんの脳は急激に発達していきます。そのため、起きているときに脳が受けた刺激を、睡眠中の脳が処理しきれずに目が覚めてしまい、「夜泣き」が起こるといわれています。
生後6ヶ月~1歳
この時期の「夜泣き」も、脳の成長過程と大きく関連があるといわれています。
そしてこの頃になると、夜間断乳や卒乳をし始める家庭も少なくはないと思います。それによって、ママのおっぱいがないことに赤ちゃんがストレスを感じて「夜泣き」が酷くなるケースもあります。
1歳~1歳半
1歳を過ぎると、体も脳も以前よりさらに発達が進んでいきます。例えば、テレビを見たり、外出をしたことで、日中の興奮状態が夜になっても続き、それが「夜泣き」に繋がることもあります。
1歳半~2歳
1歳半~2歳の「夜泣き」は、まだ睡眠のリズムが完全に備わっていなかったり、昼間の刺激を強く受けてしまう過敏な性質が原因かもしれません。
2歳~3歳
2歳を過ぎてもまだ「夜泣き」が続く場合は、睡眠障害の可能性も考えられます。また、発熱や体のかゆみ、痛みなど、何かしらの体調不良や病気が原因かもしれません。
また、この頃の時期は「イヤイヤ期」とも呼ばれています。昼間の生活の中で「もっと遊びたかったのに!」「歯磨きしたくなかったのに!」などと納得していない状態で眠ることも多いと思います。
それが夢に現れて、「夜泣き」に繋がっているのではないか、ともいわれています。
例外として…
1歳頃に「夜泣き」がなくなっても、「イヤイヤ期」にあわせてまた「夜泣き」が突然現れることもあるといわれています。
「夜泣き」の対策を教えて!
「夜泣き」の対策
「夜泣き」にはいくつか原因があったのと同様に、「夜泣き」への対策もありますので、いくつか紹介していきます!
抱っこをする
「夜泣き」だけではなく、泣いている赤ちゃんを落ち着かせるには、ママのぬくもりが一番安心します。泣いている赤ちゃんに『ママはここにいるよ』などと話しかけながら安心させてあげましょう。
ただ普通の抱っこだけではなく、ママが仰向けに寝て胸の上に赤ちゃんをうつ伏せに寝かせる「カンガルー抱っこ」、「スクワット抱っこ」、スリングなどでの「横抱き」など、お子さんが一番安心する体勢での抱っこがおすすめです!
授乳をする
赤ちゃんは水分保持能力が低いうえに、汗をかきやすいため、大人よりはるかにのどが渇きやすいです。また、授乳はママとの触れ合いの時間でもあり、赤ちゃんに安心感を与えます。
「泣いたらまずおっぱい」でも構いません!乳首を口に含ませるだけでも、落ち着くことがあります。
おむつを交換する
おむつは、おしっこやうんちなどの排泄物や汗が蒸れて不快感を引き起こすことがあり、おむつが「夜泣き」の引き金になることもあります。
昼夜のリズムをつける
赤ちゃんは体内時計の働きが未熟です。そのため、朝になったらカーテンを開けて明るくする。夜になったら部屋を暗くする。など、昼夜のリズムが付きやすい環境を作りましょう。
このとき、なるべく朝は7時までには起こし、昼間はよく遊ばせて、お昼寝はほどほどにしましょう。夜にきちんと寝てもらうために、夕方にはあまり寝かせない方がよいでしょう。
室内の温度や湿度を快適に保つ
夏はエアコン、冬はストーブなどを利用して、室内は適度な温度を保つようにしましょう。また、秋から春にかけては空気が乾燥しやすいため、加湿器を利用して、適度な湿度を維持することも大切です。
また、寝具や睡眠時の服装にも注意が必要です。汗をかいて洋服が濡れている時は、着替えると泣き止むこともあります。
音を聞かせる
テレビの放送終了後に流れる『ザーッ』という、いわゆる「砂嵐」の音や、スーパーの袋をくしゃくしゃにするときの音、水が流れる音などは、ママのお腹の中にいたときに聞いた音に似ているといわれています。
一度目を覚まさせる
何をしても泣き止まないときは、思い切って部屋を明るくして一度完全に目覚めさせましょう。
一度目が覚めてしまうと、また寝かしつけるまでに時間がかかるかもしれないというデメリットはありますが、短時間でも気分転換に遊ばせてから再び寝かしつけをすると、寝入りが良いことも珍しくはありません。
いつまでも泣き止まないことにイライラするよりかは、子供といっしょになって遊ぶ方がいい場合もあります。
寝る前のテレビやスマホは避ける
大人と同じく、子供も、寝る前にテレビやスマホなどを見ると、脳が覚醒してしまいなかなか寝付かないことがあります。
そのかわり、寝る前に親子のスキンシップをとって、子供が安心して眠れるような環境作りが大切です。
「夜泣き」と上手に付き合うコツってあるの?
「夜泣き」と上手に付き合うコツ
これまで「夜泣き」の原因や対策などを詳しく説明してきましたが、いつ終わるか分からない「夜泣き」と上手に付き合っていくコツを紹介していきたいと思います!
周りの人たちにも頼る
育児はひとりではやっていけません。必ず、誰かの協力が必要です。パパや、時にはおじいちゃん、おばあちゃんにも頼りましょう。
時間を見つけて休息をとる
「夜泣き」の赤ちゃんに毎晩何時間も付き合い、朝は起きて家事をして…という生活ではママの体がもちません。
例えば、赤ちゃんがお昼寝をしているときに自分も一緒にお昼寝をする。家事が少々手抜きになっても、睡眠時間の方が大切です。いい意味で割り切って、「夜泣き」と付き合っていきましょう!
まとめ
いかがでしたか?
「夜泣き」は必ずいずれ終わります。「夜泣き」がすぐ収まる子もいれば、なかなか収まらない子もいますが、それも今だけです。何年か経って、『あのときは夜泣きがひどくてしんどかったな~』と笑って話せる日が来ると信じて…!!
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